【コラム】胃と腸の気になる症状③
前回、胸やけ・胃もたれについてお話しました。今回は腸の「便秘」について見ていきたいと思います。
便秘
\ 出すのが苦しい!すっきりしない! /
慢性の便秘には、大腸そのものに病気があって起こる「器質性便秘」と、大腸の病気がないのに排便のメカニズムがうまく働かない「機能性便秘」があります。多くの女性を悩ませるのは後者のほうです。
機能性便秘にもいろいろなタイプがあって、女性や高齢者に多いのは、「弛緩(しかん)性便秘」。蠕動運動が充分に行われなかったり、腹筋力の低下で排便時に充分な腹圧がかけられない状態です。
便意をがまんする人に多いのは「直腸性便秘」。自律神経の過緊張から腸管がけいれん状態になって便の移送を妨げるのは「けいれん性便秘」。けいれん性便秘は、過敏性腸症候群の症状の一つで、近年増えています。
便秘改善のためには、自分がどのタイプかを知ることが大切です。そのうえで、まずは食事など生活習慣を見直しましょう。
便秘の原因と改善方法
・けいれん性便秘
自律神経の過緊張が便秘を妨げる→ストレスの軽減、食物繊維の多い食事を
・直腸性便秘
排便を習慣的にがまんして便意を感じにくくなる→朝食をとる、便意がなくても決まった時間にトイレに行く
・弛緩性便秘
排便力(蠕動運動・腹筋力)が弱い→適度な運動、腹筋力の強化、食物繊維の多い食事を
便秘にも色々な種類があるのですね!もし便秘でお悩みの方は ご自身がどのタイプに当てはまるのか、また当てはまるものがあれば改善方法をぜひ参考にしてみてください(^-^)